入社してからのこの6年間は色々な事がありました。
順調に仕事をこなし、少しずつ責任ある仕事を与えて頂くようになった頃、自分の中で大きな事件が起こりました。
新支店の立ち上げに関わり、そこの店長を努めることになった時の事です。
新しい支店の開業ということもあり、実績目標値が定められました。
すると、仕事に没頭したこともあり、立ち上げすぐに結果を出すことができたのです。
自分自身に、ほどよい緊張感の中から、達成感や充実感がわき上がる感覚を覚えました。
しかし、その後、みるみるうちに売上は急降下しました。
「どうして!?一生懸命やっているのに・・」と嘆き、行動が空回りし、イライラする自分。
もちろん、他のスタッフにも伝わっていたことでしょう・・。
こんな悶々とした日々が続いたある日、思い切って直属の上司に「ちょっとお話があるのですが・・」と声をかけました。
すると、その上司は間髪入れず、「なんだ岩渕!辞めるのか?」と聞いてきました。
その瞬間、自分のモヤモヤした気持ちが一刀両断された気持ちになり、ハッとしました。
とっさに、「辞めません!」と言いきりました。
喉まで出かかった「辞めたいのですが・・」という言葉を瞬間的に飲み込んだのです。
上司は、こんな私の気持ちを全て分かっていたのです。
分かっていて、あえて自分に課題を課したのでしょう。
この体験を通して、私は悟ったのです。
新支店立ち上げで、ちょっと実績をあげた私は、天狗になっていました。
「自分はできる。」という必要以上の自意識過剰が自分自身を縛り、出来ない事にいいわけを作り、悪い循環を作っていたのでしょう。それからの自分は、もう一度基本に戻り一からやり直すことになりました。もちろん、店長職も降りました。まるで、第2の就職のようでした。
その後、私に2度目のチャンスが与えられました。
老舗の板橋店で、再び店長職に就かせてもらえたのです。
これは、上司を含め、社長からの最後のメッセージと受け取りました。
私のことを心から信頼してくれ、チャンスを与え続けてくれた上司や社長には、言葉にならないほどの感謝の気持ちで一杯です。
今、私は、エリアマネージ一として、店長職よりも一つ上のポジションで管理的な役割を担っています。この間、私が一から育てた新人が、2年半で店長まで昇格しました。
これも、私の大きな自信となったことはいうまでもありません。
成長力とは、挫折と苦しみの中から生まれてくるのだ・・・、と実感せずにはいられない毎日です。